投票率60.87%でした。
地方選挙としては、かなり高い方になります。
南陽市(人口 31,539人)はもともと投票率が高い地域です。
以下は、今回を含む4回の投票率です。
- 南陽市議会議員選挙 2008年03月23日 77.63%
- 南陽市議会議員選挙 2012年03月25日 無投票
- 南陽市議会議員選挙 2016年03月27日 65.23%
- 南陽市議会議員選挙 2020年03月22日 60.87%
新型コロナウイルス感染症の影響により、もっと投票率が下がると思われました。
しかし、それほど投票率に影響はなかったようです。
ただ、これは山形県におけるコロナウイルスの感染者がゼロ(投票日2020年3月22日時点)という状況だからかもしれません。
今後、選挙が行われる地方においては、コロナウィルスの影響により、大きく投票率を下げる可能性も否定できません。
定員割れ?
今回の選挙は、前々回の選挙のように無投票になる可能性がありました。
しかし、なんとか17人の定員のところに18人の立候補が集まりました。
でも、どうなのでしょうか?
定員割れにより、無投票になる方が選挙にかかる費用(税金)を抑えることができるのでしょうか?
実際は、無投票でもそれほどコスト削減にはならないようです。
ポスターの貼られる掲示板とその設置に多くの費用がかかるようです。
そのため、無投票であっても税金は多く投入されることになります。
そうであれば、民意を問う選挙が実施される方が良いはずです。
接戦の結果は?
最低得票率が3.98%でした。
一人の落選者の得票率は3.79%であり、意外と接戦となりました。
票差で言えば、31票差というものでした。
接戦という結果になり、無投票にならずに選挙が実施されて良かったと言えます。
議員の高齢化問題
今回の立候補者の平均年齢は、67.56歳です。
当選者の平均年齢は、68.35歳です。
つまり、 南陽市議会議員の平均年齢は68.35歳ということになります。
この数字を見てどう思いますか?
サラリーマンで言えば、定年を迎え、年金を受給している年齢です。
考えようによっては、隠居できる年齢にも関わらず、さらに働こうとする意識の高い人々という言い方もできます。
しかし、何か新しいことをしていく場合、68.35歳という年齢は厳しいのではないでしょうか?
最年少ですら57歳です。
最高齢はなんと80歳男性です。
現在、日本の平均寿命は女性87.32歳 男性81.25歳(2019年)です。
次回の選挙は4年後の2024年です。
そのとき、最高齢の男性は84歳になります。
これは、平均寿命の81.25歳を上回っています。
これは、どうなのでしょうか?
一概に年齢だけで語るのはどうかと思いますが、さすがに平均寿命を超えるのは考えるべきではないでしょうか?
実際、各地では補選が行われています。補選にも多くの税金が投入されます。
補選が実施される理由は、議員の任期途中の死亡によるものがあります。
地方議員への立候補には、25歳以上という年齢制限があります。
下限があれば、上限もあってよいはずです。
これは、南陽市だけの問題ではありません。
日本の多くの地域での問題です。
地方議員の高齢化という問題を放置すれば、疲弊する地方財政をさらに悪化させることになるでしょう。
そして、それは日本という国にも悪影響を与えることになるでしょう。