坂戸市議会銀選挙(市長選とセット)は、2020年04月12日が投票日です。
この選挙の資料を参考にして、選挙ポスター掲示板に関わるお金を見ていきます。
選挙ポスター掲示板設置撤去業務委託(坂戸市議会議員一般選挙及び坂戸市長選挙)という件名で入札が実施されました。
入札結果
坂戸市指名競争入札執行結果(紙入札) ← 4ページ目参考
選挙ポスターの設置場所は、坂戸市内137箇所です。
選挙ポスターの業務と言えば、選挙ポスター掲示板の設置から撤去までが対象です。
設置だけとか、撤去だけとかはないと思います。
坂戸市が設定した予定価格は、税抜きで6,941,000円
税込みで7,635,100円です。1箇所あたりの単価は、55,730円。
それに対して、4つの業者が入札に参加しました。
落札価格は、税抜き5,959,500円
その結果、最安値である税抜き5,959,500円を提示した株式会社コーエーが落札しました。
坂戸市が設けた予定価格と落札価格との差額は、981,500円です。
ちなみに、失格した業者は指定の時間に遅刻したようです。
坂戸市においては、適切に競争が行われているようです。
他の自治体においては、予定価格と落札価格の差分がゼロに近いというところもあります。
いわゆる、談合というものでしょうかね。
落札価格を税込みにすると、6,555,450円となります。
市内137箇所に掲示板を設置するとなると、1箇所あたりの単価は47,850円です。
これを高いと見るか、安いと見るかですね。
選挙ポスター掲示板自体の単価
選挙ポスター掲示板自体の単価を調べました。
しかし、価格に関する情報を見つけることができませんでした。
下記のように販売しているサイトを見つけることができます。
でも、価格が表示されていません。
閉鎖した業界ですね。
価格が外部に漏れないようにしているのでしょう。
選挙という業界自体が既得権益なのかもしれません。
費用の大半は人件費
選挙ポスター掲示板自体の価格は無視します。
掲示板自体の価格は、人件費と比較すると無視してよいと思います。
設置・撤去するためのほとんどが人件費だと想定します。
期間は「工期又は履行期間 令和02年1月29日から令和02年4月17日まで」ということです。
1月29日~3月23日(公示日の2週間前には設置されている)⇒約50日
4月5日 公示日
4月12日 投票日
4月13日~4月17日⇒5日間
上記はあくまで予想によるものです。
設置期間が撤去期間の10倍になるなら、撤去作業は結構慌しくなりそうです。
137箇所に50日を費やした場合、2.74箇所/日となります。
1日に2箇所から3箇所という具合ですね。
実際のところはどうなんでしょう?
日当1万円と仮定
1日4人で稼動した場合⇒55日×4万=220万
1日8人で稼動した場合⇒55日×8万=440万
日当1万円は株式会社コーエーのアルバイト募集より
1日8人稼動が現実的かもしれません。
人件費440万に掲示板の費用を加えると、そこまでオイシイ商売ではないような・・・
そんなに頻繁にあるものでないし、入札で競争もあるので。
まとめ
実際のところは、他の自治体と比較してみないと何とも言えません。
今回の記事において、選挙ポスター掲示板に投入される税金をざっと把握できたと思います。
あと、入札において業者と金額が決まるという流れも理解できました。
また、今後もどんどんと選挙ポスター掲示板のお金に関わる部分を検証していきます。
あと、自治体によって、入札制度の透明度(情報の検索の見つけ易さを含め)が異なるのが気になりますね。もっと、規格を統一すべきでしょう。
そうすれば、入札制度の運用コストを大きく下げることが可能です。
でも、地元の業者とべったりしたい地方議員からすると、その甘い汁は絶対に離したくないでしょう。
だから、入札制度の統一などは無理でしょうね。